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古代ローマについて
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テルモポリウム(居酒屋)

THERMOPOLIVM

ディアナ通りのテルモポリウム
(オスティア・アンティカ)

ローマ時代の居酒屋、軽食店。現代でいえばファーストフード店にも相当する。通りに面した一階にあり、バー・カウンターから温めた軽食と飲物を提供した。家事奴隷を雇えないような一般庶民は、こうした外食で済ますことも多かっただろう。食器はカウンターの内側の水盤で洗ったが、調理は壁を隔てて隣接する厨房で行われ、そこには組み込み式のかまどや、ワイン、オリーヴ・オイル、ソースなどを貯蔵する陶製のアンフォラ(壺)が並べられていた。かまどの熱源は木炭か薪で、銅製の鍋や土器を金網に置いて(形状によっては差して)料理をする。富裕層の邸宅では銀食器も用いられたが、一般庶民は銅製や陶製の皿を使った。もっとも一般的だったのは木製の器だっただろうが、ほとんど遺物が現存していない。ブリテン島では錫が採掘されたため、ブリタニアやガリアでは錫製の食器も利用されたという。
メニューには肉や野菜の他、近海で獲れた魚や、牡蠣、ホタテ、ムール貝、トリガイなどのシーフードも。付け合せのパンには、オリーヴ・オイルやガルム(魚醤)を塗って食べた。飲物はワイン、地ビール、蜂蜜酒など。
オスティア・アンティカの通称「ディアナ通りのテルモポリウム」は、街の中心であるフォルムに近い一等地にあり、泉とベンチのある中庭を併設していたため、天気のいい日は店内ではなく、現代のオープン・カフェのように屋外で食事を楽しむこともできた。


ディアナ通りのテルモポリウム
(オスティア・アンティカ)
店内の看板。タマネギや飲物が描かれている


テルモポリウムの再現模型
(カンタベリー/ローマ博物館)
ポンペイやエルコラーノの遺跡を参考にしたもの


ローマ時代の調理器具
(大英博物館)
1世紀のもの
右:青銅製のフライパン
左:ロール・パンやケーキを焼くための器具

| MVSEION(博物館) | 02:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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