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古代ローマについて
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ハンニバル


セバスティアン・スロッツ
『ハンニバル』
(ルーヴル美術館)
Sebastien SLODTZ
"Annibal"
1687-1688

フランスの彫刻家セバスティアン・スロッツによる高さ2.5mの大理石像。ローマ史上最強の敵ハンニバルが、カンネーの戦い(前216年)で葬ったローマ貴族の指輪を数えている場面だという。
当時地中海に多かった交易都市と違い、文化的には遅れた農業国だったローマには、むしろそのために尚武の気風が強く残っており、組織された市民兵によるローマ軍団は戦えば勝ち、領土を拡大していった。そこに現れたのがこのハンニバル。第一次ポエニ戦争で祖国が敗れた屈辱を胸に育ったカルタゴの名将は、象部隊を率いて厳寒のアルプスを越え、北からイタリア半島を攻略。たびたびローマ軍団を壊滅させ、ローマ人を恐怖させた。
騎兵の機動力を活用した包囲殲滅作戦で有名だが、配下の兵の忠誠心を考慮して陣形を組んだり、かまどの煙を利用して敵に兵力を誤認させるなど、孫子の兵法のような策にも長けていた。決戦の前日には、捕虜同士に生き残りを賭けた剣闘士試合を演じさせて兵たちに見せ、「死にたくなければ、明日はおまえたちもこのように戦え!」と士気を鼓舞することもあったとか。
ローマ人にとっては恐怖の代名詞ともなる敵であったが、後世には英雄視されるようになり、現在セバスティアン・スロッツの『ハンニバル』は、ルーヴル美術館のピュジェの中庭に、ニコラ・クストゥーの彫刻『ユリウス・カエサル(ジュール・セザール)』と対になって飾られている。


ローマ軍の武具を足元に踏みしめ、SPQRと書かれた銀鷲旗を逆さまに立てている


説明文のフランス語ではアンニバル(Annibal)
イタリア語ではアニバーレ(Annibale)

| PICTVRA(美術作品) | 23:35 | comments(1) | trackbacks(0) |
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コメント
参考になりました
ありがとう
| 名無し | 2013/06/03 2:59 PM |
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